からだが、いたい。

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そして、よく眠るようにもなった。ひどいときには一日中起きなくて、すさまじい尿意でやっと目が覚める。 間に合わない!というときも当然あって、仕方なくバケツを使うようになった。体が痛くて痛くて、胸が痛くて、夜頻繁に起きて消炎鎮痛剤を塗ったり温湿布を張ったり、冷えるとひどく痛むので湯タンポや、電気毛布、羽毛布団と毛布、薄い夏用の布団の三枚がけでようやく痛みを乗り越えていた。 九月の真ん中、それもまだ少し暑いのに、体を冷やすと痛くてたまらなくて、汗をだらだらかきながら厚着して仕事をしていた。 痛みより、暑さの方が何倍もましだった。 生理前、左側の脇の下と乳房が痛すぎてうめき声をあげるようになった。 鏡を見ると脇の副乳がふっくらとしているのがわかった。脇の下はごりごりとしていて、背中はぱんぱんに腫れて歩くたびに激痛が走る。死のうかと真剣に悩むほどの痛みだが、病院は乳腺症以外なんともない、とだけ。 なんとか市販のロキソニンと使い捨てカイロを使ったらましになって、よく眠れた。 今でもあの痛みを思い出すと背筋が寒くなる。 そんなレベルの痛みだった。
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