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わたし、なんのために、いきているの?
家に帰れば残業の母のかわりに家事をして、味が薄いね、もうちょっとだね。って言われて、ちょっと間違えたら盛大にバカにされて、笑ったらおまえの声は耳障りだって言われる毎日。五年。
五年、続いた。
蓮が生きてたから耐えられた。
その支えが、いきなりぽきんと折れた。
みっつ同時にしなきゃ仕事は終わらない。
駆け足。
駆け足。
駆け足。
転んで怪我をした。
職場の人は、走らないでと言った。
でも、走らなきゃ間に合わない。
あれもこれもそれもどれもみんな、みんなしなきゃ。ああ間に合わない。
走る。
叱られる。
でも間に合わなくて走る。
さらに叱られる。
叱られるから、怒鳴られるまで時間はそうかからなかった。
ある日怒鳴られて、こっちもどうしようもなくて怒鳴り返してしまった。
怒鳴られて、しかられて、それを聞いた部長から言われた。
「主任はこうゆうひとなんだから、あなたが受け入れてあげなきゃいけないのよ!」
立ち上がれなくなった。
それからだった、体の不調がはじまったのは。
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