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広一『(……この前、竜二は死んだ)』
広一『(通り魔に刺されて、血がいっぱい出て血が足りなくなって死んだ)』
広一『(今度は、友達がいなくなった)』
広一『(あんな別れ方をしたからか、お母さんお父さんが死んだ時より悲しかった)』
広一『(竜二、君は兄ちゃんに大事にされてるって言ったけどそれは少し違うんだ。兄ちゃんはただ寂しいだけなんだ)』
広一『(寂しいから僕を大事にする。それに兄ちゃんは僕のお母さんお父さんを殺した張本人だから少し使命感もあるかもしれない)』
広一『(竜二、君とは何の遠慮もいらない友達でいたかった)』
広一『(ただあの時、僕を羨ましがる君が少し怖かったんだ。だから、一歩退いてしまった)』
広一『(だから、関係を最初に壊したのは僕だ)』
広一『(まあ仮に君との関係を修復したところで君がいないんじゃ仕方無い)』
広一『(今まで通り、僕は自分を味方につけてやっていくよ)』
広一『(それでもし良い人が現れたら今度はその人と友達になりたい)』
広一『じゃあね竜二、君とはもう少し話をしたかった』
おわり
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