第6話

第1章

広一『この前、お母さんとお父さんが死んだ』

竜二『そうか、それは……悲しい事だな』

広一『まあ……そうなんだろうけどね』

竜二『でもさ、お前の両親ってお前の事いじめてたんじゃないのか？』

広一『まあそうだけど』

竜二『なら、そんなに悲しい事なんかじゃないんじゃないか？』

広一『うーん、それがね、そうでも無いんだよ。確かにあの親は僕にとって嬉しいものでは無かったけど、それでも親としての愛着はあったから』

竜二『ふーん、複雑だな。まあ親って奴は敵に回したくないランキングベスト3には入るくらいだ。そんなものが敵に回るという事はそれだけで不幸だ』

広一『そのランキングは誰が集計取ってるの？』

竜二『俺だ。ちなみにあくまで俺の予想でしかねぇがな』