第1章

3/10
前へ
/10ページ
次へ
広一『でもさ、もし親が味方に付いてもあまり良いことは無い気がするな。そもそも親が味方に付くことも不幸のように感じる』 竜二『なんでさ。親が味方についたら百人力じゃないか』 広一『親が味方についたら、自分が味方になってくれない』 竜二『えー、自分はいつだって味方だろ?』 広一『ところがそうでもない事もあるんだよ。竜二はさ、親に甘やかされてきた人間が自分を持ってると思う?』 竜二『まあ、親無しじゃやっていけないって気はするな』 広一『だよね。だから僕が思う最悪のパターンは親を味方につけていた人間が後で親に裏切られる形だと思うんだ』 広一『だから、まだ僕は運が良い。少なくとも、まだ自分は味方だから』
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加