第1章

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広一『おはよう』 竜二『おはよう……ってお前車で送ってもらったのかよ』 広一『ああ、なんか兄ちゃんが危ないからって言って送ってくれたけど、ちょっと過保護だよなぁ』 竜二『……お前はなんだかんだ言って恵まれてるよな』 広一『え?』 竜二『俺はさ、兄貴みたいに期待されないし弟みたいに愛されもしない。だけど今のお前はお兄さんに大事にされてるじゃないか』 広一『いや、別に……そんなことは無いと思うけど』 竜二『車で送ってもらってそんなことは無いと言うのか?俺だってここ2、3年車で学校来たこと無いよ……』 広一『竜二?』 竜二『……いやすまん、言い過ぎた。最近ちょっとイライラしててな』 広一『いや、別に良いけど。ただ何かあったら僕に言ってね。僕だって聞いてあげるくらいは出来るから』 竜二『まあ、そんときにな』
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