第1章

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僕には密かな楽しみがある。 それは大人になった僕から来るメールだ。 現代は、そんな技術はないが、僕が大人になったとき、過去とやり取りすることが出来るそうだ。 最初は、本当に未来の僕か?と疑問に思ったが僕しか知らない情報を未来の僕は知っていた。 はじめて自転車に乗れたときは、いつだったか。 最後のおねしょは、いつだったか。 僕の初恋は誰だったか。 まわりにはちょっとした嘘をついて誤魔化した内容が彼は知っていた。 僕が彼を信じたとき、僕はちょっと後ろめたい感情に抱かれた。 未来を知ることが出来たら、僕はスゴい大人になるんじゃないかと……。
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