第1章

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ギャンブルで一攫千金もよし、占い師になって名声を得るもよし、将来の技術を教わって学者になるもよし。 そんな欲望を身に纏った僕を彼は見透かしたのか、逆にお願いされてしまった。 「過去の僕にお願いがある。僕がどうしても悔やまれるのは、さっちゃんに告白できなかったことなんだ……。今の彼女は結婚してて子供もいる……。もし、高校生の頃に告白していたら結果は違うと思うんだ!過去の僕よ、是非、さっちゃんに告白してくれ!」 僕のスマホに未来の僕からのメールは、そんな内容で返ってきた。 未来の技術でも、過去とやり取りするのはメールが限界らしい。 「告白したら、未来のことを教えてくれるかな?」
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