第1章

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「もちろん。でも、結果は知らないよ」 僕の問いかけにそう返信が来た。 結果は知らないとは、どういうことだろう? でも欲望にまみれた僕はイエスと答えた。 大体、さっちゃんは僕が好意を抱いている子だ。 もし、未来が変わるなら、僕はそのチャンスに乗る。 何にもしないで、終わる恋なんてイヤだ。 そう心に言い聞かせて、僕は翌日、告白をした。 結果は、駄目だったけど……。 僕は素直にそれを未来の僕にメールした。 「そうか……。ありがとう。少し未来は変わったかもしれない。だから、お礼に宝くじの当選番号を教えるよ」
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