初デート    〈June〉

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次の日。 初めてのデートに、地味なりにも、オシャレに疎いなりにも頑張って準備をした。 そうはいっても、やっぱり三浦君のような非のうちどころのないイケメンとデートできるのは嬉しい。 どんなにバカにされても。 30分前に着いてしまったわたしは、携帯を弄んで待った。 しばらくすると、あたりがザワザワし始めた。 「あの人、可愛い!」 「ちょーイケメン!!」  「声かけてみようよー!」 声の中心にいるのは…。 三浦君。     三浦君も三浦君で、とびきりの笑顔でサービス。 眩しいなぁ。 そう思っていると…。 「待った?」 いつの間にか三浦君が目の前に立っていた。 「今来たところです!」   本当は、30分も前からいましたが。 「あの女、彼女?地味!」  「なわけ!ブスじゃん!」 「だよね!知り合いになりたいなぁ。」 周りからは、好き放題言われているけど、一つも間違ってない。 自分が一番、三浦君の隣にいるのが不思議なんです。 本当に、誰もが、好きになるような三浦君の隣にいるのは、自分の平凡さを際だたせている。
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