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けど、そんなことすら面倒だった。
平凡で退屈な日々を嫌いながら、
その平凡な日々を脱却する努力すらしないのが僕だ。
どうせ努力したって、平凡な日々が続くに違いない、
そう決めつけ、
ならなにをするのも面倒だとひきこもる。
ひきこもり始めて一年少したった、冬の寒い日。
携帯にメールの着信。
いつもの、
母からのお金を振り込んだ連絡にしては
若干早い気がする。
のろのろと携帯を手に取り、メールを確認。
差出人は僕。
件名「成人式を迎えた僕へ」。
……は?なにこれ?誰かのいたずら?
そんなことを思いながらも
引き寄せられるようにメールに目を走らせる。
“成人式を迎えた僕へ
二十歳の僕、元気……ではないですよね。
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