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「なるほどのう…」
家久の言葉にも一理ある、そう思った義弘は腕組みをし、そして…。
「だが移香斎殿らに頼らぬ訳にもいくまい」
そう義弘は言い家久を見た。
すると家久がニヤリとして。
「ええ…故に某に考えがございます」
そう前置きした家久は、1つの戦略を義弘へと提案、家久の新たな戦略を聞いた義弘は。
「うむ…なるほどのう。気が進まぬが…その策が今は良い様に聞こえるのう」
そう唸り言い、そして…。
「仕方ない。その策でいこう」
と、義弘は家久の戦略を入れる事にしたのである。
島津軍の今後の戦略が決した頃、月山富田城の尼子軍でも、広間に主だった将たちが集められ、戦評定が開かれていた。
その顔ぶれは、尼子剛志を筆頭に月山富田城の守将衆の宇喜多忠家、前田利家、明石全登、前田利成、宇喜多源三左兵衛、池田輝政、花房職之、三沢為清、大村純忠らや、援軍衆の最上義光、酒井忠次、花房正幸、伊藤善左衛門、竹中治右衛門、真田信繁、長曽我部信親らや、谷口真哉と野村麻紀の姿もあった。
広間の上座に座した剛志は、集めた将たちを見渡した後、徐に口を開いた。
「既に話しを聞いているとおもうが。鳳凰神の化身の真哉が倒した筈の妖魔の者である愛洲移香斎が1日の内に復活していた。鳳凰神様の話では妖魔鬼神が自らの身を削る覚悟で愛洲移香斎を復活させ妖魔の太刀を3刀を用意した。つまり妖魔鬼神は鳳凰神の化身である真哉たちの想像以上の力に脅威を感じての行動のようだ。つまりは我ら尼子家にとっては好都合な事。島津軍は愛洲移香斎の復活で他の妖魔の者である塚原卜伝と上泉伊勢守。これらの者たちを前衛に置き戦をする筈。故に我らも真哉を前衛に麻紀を備えとした布陣で戦に挑む」
そう剛志は将たち、宣言してから、これからの戦の戦略を、将たちに説明し、その戦略を聞き、将たちは。
「我らには妖魔の者より強靭な鳳凰神の化身がいるッ」
「これまで妖魔勢力の者共にいいようにやられて来たがこれからは違うぞッ」
そう言い、鬨の声を上げていた。
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