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真哉と移香斎の闘いは、誰の目にも明らかに移香斎が、優勢である事が一目でわかった。
そんな闘いを見ていた信繁が。
「何をやっているのかッ。このままでは真哉殿は移香斎に殺られてしまうッ」
そう言い、信繁は真哉の手助けをしようとしたのだが、そんな信繁を満延が止める。
「待て信繁殿。真哉殿は何かを狙っている様だ。暫し様子を見ようぞ」
「しかし…」
止める満延に、信繁は反論しようとしたが、そんな信繁に満延が。
「とにかく待て真哉殿を信じよう」
そう言ったため信繁は真哉の手助けをやめ、真哉と移香斎の闘いを見守る事にした。
(移香斎が放つ気を感じ取れか…。簡単に言ってくれるな鳳凰神様もさ~。この状況で気を感じ取れるほど集中できねよ~。奴の攻撃をかわすので手一杯だよ~)
そう思いながら、真哉は移香斎の攻撃を必死にかわし、そして移香斎が放つ気を感じ取ろうとしていた。
そんな真哉に対して移香斎は、嘲笑いながら言う。
「どうした拙者の攻撃はどんどん速くなっていくぞ。そのままかわし続けたとて何も変わりはしないぞ。一か八かで攻撃をしかけて見たらどうだ」
そう言う移香斎の表情からは、余裕の色が見えていて、移香斎は。
(この程度であったか。所詮は拙者の敵ではないな。卜伝殿と伊勢守殿の出番はないな。このまま一気にけりをつけてやるか)
そう思いながら、移香斎は更に攻撃の速度を速めたのである。
すると真哉は。
(ちッ。更に攻撃の手が速くなりやがったッ)
そう思った時である。
(ん!何だ今のはッ!)
真哉は何にかを感じ取り、そして真哉は。
(これか奴が…移香斎が放つ気はッ!)
そう思い、そして真哉は。
「南無三ッ!当たっててくれよッ!一か八かたッ!」
そう言い放ち、渾身の力を込めて、感じ取った移香斎の気を目がけて、鳳凰の槍を突き出したのである。
「フッ。一か八かで攻撃をしかけたかッ。だがそんな程度の突きなど簡単に…」
そう言いながら、移香斎は真哉の突き出した、鳳凰の槍を自ら太刀で払い除けようとしたのだが、移香斎の太刀は無惨に真っ二つに折れ、そして移香斎は後方へと弾き飛ばされて、地面を転げていたのである。
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