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A「呼び出された訳、分かるよね? ねぇ、沢渡くん」
沢渡くんは必死で考えた。
なんだろ? それに何で女子の制服着てるの? あっ学祭近いのと何か関係ある? などと。
B「あの……。その……」
しどろもどろな沢渡くんの姿に、彼女は早くも、きゅん♪ きゅん♪ しながら更に続ける。
A「真栄さんに、今日も話しかけて無視されてなかった? それも格好悪く」
彼女は常日頃「沢渡くんに恥をかかせたい。それもメチャクチャに」とムラムラしていた。
そして他の人に恥をかかされる沢渡くんなんて見たくもなかった。
一方、沢渡くんも考えていた。
真栄さんは今年ウチのクラス代表で男装コンテストに出る。
B「もしや!」
一人じゃ恥ずかしいから、ボクに一緒に女装コンテストに出ろと?
A「分かった? 私の言いたい事?」
沢渡くんは力強くコクンと首を縦に振った。
A&B「うん。分かった」
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