ねぇ、早くイッてよ? 沢渡くん。

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 この前、聞いたんだよね……。  私の勘違いだった。  真栄さんが学祭の手伝いを沢渡くんに頼んで、忘れてた。  それを女子が「沢渡、声小さいから無視されてたしー」って話してた。  前に私の女装をビックリして喜んでたから、この格好で謝罪するつもり。  来た!  私は丁寧に謝罪をする。 「この前はゴメン。ボクの勘違いだった。お詫びに言って欲しい言葉を選んで。『ねぇ、こんな格好させてどうするつもり? ヘ~ンタ~イ』『そんな目でボクを見てるんだぁ~? このド変態ッ!』『どうされたいの? サ・ル・ワ・タ・リ』 どう?」 「だから──。 キミ、誰?」  成長したね、沢渡くん。  この私を焦らしプレイ? いつもの仕返し?  まっ、たまには、こういうのも……いっかな♪ 「今日だけだぞッ☆ アハっ」 「雪、降ってるよ」  そう言ってマフラーをかけられた。  あぁ……沢渡……クン。
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