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『誠一君、私だけじゃなくて、私の中にいる二人も、平等に愛して欲しいんだ。
結局、あの二人も私の弱さが引き金で入り込んだ、私自身。
それぞれ別の名前や考えがあるけれど、皆女の子なんだ。
きっと、一人の男性から、愛されたいと思うの。
それに、私だけ幸せになるのは、違う気がする。
ううん。
私の辛かった事を代弁してくれた二人は、もっと私より幸せになるべきなんだ。
誠一君、お願いします。
私たち三人を、愛して下さい。』
脳裏に、プロポーズした時の、静香の返答がよぎる。
不器用な僕が、果たして三人の人格と上手くやれるのだろうか。
そんな不安を胸に秘めながら、今日、僕は神の前で、彼女たちに愛を誓う。
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