愛することへ

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影のない真っ白な笑顔で君はこう言った A「これ以上、私に付きまとうのなら…死んで下さい。」 そうだな…僕も死にたいよ 君のいない世界なんか…… 僕は泣いた。 なにもできない僕 やつれていく君の姿 B「一緒に死にたいよ!」 僕は疲れていたんだ 耐えられなかったんだ だから………本気で A「馬鹿っ!」 バシーンと頬に痛みが走る 彼女は泣いた。 B「うっうっ…なんで神様は…僕が身代わりになってあげられたのなら!」 A「お願いもう止めて…」 彼女は僕を抱きしめると一緒に泣いた。 涙は枯れることがないって今、知ったよ。 B「ずっと一緒にいよう。愛してるから!」 僕の手から君が零れ堕ちたのは 数ヶ月後のことだった… A「私の分まで幸せになるんだよ。きっと大丈夫、貴方は優しい人だから。」 愛することへ………。
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