新記録更新中

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距離が離れた分、二人でいられる時は本当に嬉しそうな顔をしてくれた。 ぎこちないながらも、おずおずと触れ合いを求めてきたキミに、私が恋を自覚するようになるまで、そう時間はかからなかった。 でも、三年も経てば落ち着く。 キミが優しいのは変わらないはずなのに、私の心はどんどん重たくなっていく。 「そろそろ支度するか」 時計を確認して、キミが腰を上げる。 一ヶ月に一度は会うようにしているとはいえ、その時間は短く呆気ない。 もう帰らなきゃいけないと思う度に、体の奥深くからじわじわと熱いものがこみ上げて来てしまう。 ちょうど今みたいに。 顔を背け、必死で唇を噛む私に、キミが目を留めるのが分かって、私は諦めて苦笑いで誤魔化す。 「……私、こんな自分ヤダ」 サバサバしてるのが長所だと思ってたはずなのに、最近はグジグジ悩んでばっかりだ。 帰る時間が近付いただけで泣くとか、有り得ない。 私は決してこんなに重たい女じゃなかったはずだ。
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