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私は生まれた直後、医者にこう言われたらしい。
「この子は二十歳まで生きられないだろう」
その言葉どおり、私は幼少期より病気がちで、家にいる時間より、病院にいる時間の方が長かった。
友達なんて皆無、かわりに、人の何倍も読書をしていた。
ファンタジーに恋愛、ホラー、他にも色々と。
その中でも心引かれた本がある。
命について書かれた本。
本によると、命というものは、他の命を吸収することで存在し続けることが出来る。
そして、吸収が出来なくなれば存在が出来ず、死ぬ。
つまり、今この瞬間を生きていられるのは、他の命を吸収しているからに他ならない。
私が、あとどれくらい生きられるかは分からない。
それでも、この世に存在するためには、他の命を吸収するしかない。
だから、私はキミに言おう。
「今までありがとう。
死んでください。
そして、私の血肉になってください。
いただきます、万年」
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