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「ルカ・・・私たちの所に帰ってきてよ・・・もう、世界は平和になったでしょ?」
『BERIARが増えている。ANAもアナザースカイもだ』
「何っ。ANAでは確認されてないのにっ」
史が驚く
『世界は平和じゃないようだ』
「ちょっと待って!ルカ兄ぃ。ルカ兄ぃだよね?BERIARを作ってるのって。それをやめれば平和なんだよ!帰ってきて!お兄ちゃん!」
『ユキ・・・臨戦態勢はキツイだろうから、3年の猶予をやるよ。会いたいときに会いに来い。ただ、3年の内に戦が起きれば俺は動く』
答えになっていない返事をする瑠鹿
窓の時空が捻じ曲げられていく
赤く染まった空に
黒い城が遠くに見える
湖に囲まれているが全て凍っている
「クリスタルパレス・・・」
『人間には寒くて暗いぞ。暖かい格好と懐中電灯さげてくるんだな。ここは魔界であって魔界でなく、地上であって地上ではない。その中間。ルシフェルぐらいしか行き来はできない。安全と言えば安全だな』
「ルカ兄ぃ、僕、会いに行く」
「いけません!ユキさん!ユキさんは神の光。囚われたらこの世界は・・・」
『賢明な判断だ。アクリアヌス』
「俺はフヒトです」
『いつまで持つかなその精神。3年後。またな』
通信はそこできれた
なんとも言えない沈黙が応接間を支配した
後日
各国に3年間の猶予が流布された
BERIARの摘発も急務として取り上げられた
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