第1章 ~地の賢者~

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JAL王国の執務室 「守護の賢者について、詳しく教えて下さい兄様」 「え?ああ、守護の賢者は女王陛下を支える9人。それぞれ、光や闇等の属性があって、俺にもわからないけど、どこからか、その9人が力を込めて祈ると、その星は発展していくんだ」 「直接、手は出してくれないのですね・・・」 「いや、たまに現れて力を発揮してくれる。それを期待してる」 「良くわからない世界ですね・・・」 その時、大きな地震が起きた 大地が雄たけびを上げているような地鳴り 『おい!陰陽師!!』 「ヤクモ?」 『違う。私だ』 「地龍か」 『そうだ。大陸が沈みかけている。我を解放しろ。この大陸だけは護りたいのだ』 「ヤクモはどうなる?」 『案ずるな。私を信用しろ。さぁ、早く。沈むぞ』 「陛下!!」 駆け込んできたのは時雨 「Nシステムから、海岸が、沈んでいきます。海にのまれていきます」 『陰陽師!!』 「『気よ、気よ』」 光輝き始める史 「『地脈の流れよ、龍脈よ。彼の者を元居た地脈に戻せ。地脈を違える事となす。オン・アビラウンケン・カシャリキ・バン!』」 『良くぞ成し遂げた陰陽師。約束は守る』 八雲は気絶した 「地震が収まっていく・・・」 数分、その場に動かず様子を伺った 「陛下!!陛下!!」 廊下の方から声がする 「私はここだ!」 「ご報告申し上げます。海岸が・・消失しました。津波はなく、海は普通に波を打っています。1メートルほど、この大陸は海に沈んだ模様です」 「・・・危なかったな。地龍、感謝する」 史は宙を見上げた。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 数日たった王の間 「ひとまず、ANAにフヒト君とシホさんとご両親。JALにユウコさん風神。アナザースカイに龍神様、ヤクモ君、タカコさんでいいんだな?」 「お願いします」 頭を下げた史だった。
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