ヤツが噂のヒーロー

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ヤツが噂のヒーロー

闇にうごめく魔物たち…それに命を奪われようとしている人、絶望により死するかと思われた…しかしそれを救う者がいる。 「…魔物よ、お前の好きにさせない…」 「!キサマは…!」 全身を黒き衣で身を包み手足に黒い装甲を付けた者…頭上から五芒星が現れ黒い輝きの鎧を身にする、そして… 「…闇の防人ダークリブラ…お前を討つ!」 「!…ギャア!!」 魔物は消滅した…人はその人に感謝するがすぐに去る者、それが… 「…という訳でまたまたヒーローは助けたって、素晴らしいな」 昼の高校で話す生徒の声だ、聞いた生徒は同調し言った。 「やっぱりかっこいい…ダークリブラ様!」 …女子の歓声が凄い、そこへ一人の男子が来ると… 「ちょっとごめん…次の授業の用意をしたい」 「あ…ごめんね」 そう言い席を立って男子が中を探す、少し離れた場所で女子が話す。 「…花咲くんていつもあんな感じだよね…」 「そうね…悪い人じゃないけど」 女子からあまりウケが良くない男子…そこへ女子の一人が彼に言った。 「テツくん…今日は忘れてないの?」 「…大丈夫、ちゃんと見てるよ」 そう返し準備完了…その女子にさっきの生徒が来て言った。 「毎日ご苦労さまね…花咲くんの世話」 「言わないとテツくん…忘れるから…」 2人は幼馴染で昔からテツ…花咲哲人(はなさきてつと)小野寺優理(おのでらゆうり)が世話をしている、これがほぼ毎日…繰り返される日常である。
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