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初めてダークリブラが現れたのは春先…その実力に当初は快く思ってなかった警察も認知し街でも今では誰もが知る存在となっている、何人もの人が助かり魔物を討つ為の力を見せた…しかしその正体は知らない。
「いらっしゃい、ダークリブラ饅頭あるよ!」
…だから勝手に利用して商売するのだ、もちろん抗議を受ける事はなく多種のグッズもある…そんな見慣れた光景を見て帰る2人だ。
「ただいま帰りました」
「おお…お帰り」
優理にそう返す父の幹高…木工細工師である、優理と一緒に哲人も入り共に夕食を…哲人には両親がいない為だ。
「…ごちそうさま…しばらくおじさんと話してる」
「分かったよ…お父さんの相手に」
いつも通りの会話である…幹高は元々哲人の父と友人で最近は2人で話している、時には将棋を指し過ごす時間は何事もなく終わる…が。
「…おじさん、少し出てきます」
「おお…分かった」
そう交わし哲人は外へ出る、優理も気づくが向かう先が花咲家と知っている為なにも言わないのだ…しかし哲人は地下へ下りると腕環を取り左手に着けた。
「…閃凱、何処にいる?」
「およそ1キロ内だ、哲人…」
「分かった…行ってくる」
20センチの木製の彫刻にそう返し哲人は出ていく、黒い衣をまとい顔も隠して…
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