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力任せに爪を振る魔物を余裕でかわし右拳を一発、さらに左フックを打ち魔物が揺らぐ。
「ガァ~!」
「…おっと」
噛みつきをする魔物に両手でパンと押し右の前蹴り、ダークリブラは右手の人差し指と中指を向け光がそこに…銃の様に撃ち魔物はさらに揺らいだ。
「…さてと、もうこれで終わりだよ…」
そう言い両手を開き掌を上に…右手に光が現れ左手には闇が現れ共に球状となる、そして二つを同時に魔物へと放つと合わさり魔物は反する力で苦しみ始めた…ダークリブラはそこから跳ぶと言った。
「魔よ…無に帰れ、陰陽の法…蹴突!!」
右足に光と闇が集い魔物を蹴り抜く…反動で少し離れた所へ着地するダークリブラ、魔物はおたけびを上げ灰と化し消え去っていく。
「…ふぅ」
一つ息を吐き周囲を見た…何人かの人が戦いの音で集まったらしい、人は言う。
「ダークリブラ…ありがとう!!」
ダークリブラは何も返さず走り去る…あまりにも速くほぼ一瞬で姿は見えなくなる、これもまたよくある事で危険でも見たい観衆はその後これで盛り上がるのだ…決まって誰もが言うセリフはやはり。
「謎の戦士ダークリブラ…その正体を明かす事なくまたまた立ち去るのだった!!」
街の平穏は守られた…ちなみに地元の新聞にもその文字が躍る始末だ、 そしてすぐに日常に戻るのもいつものことであった。
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