第1章

2/2
前へ
/2ページ
次へ
2の題を選びました。 男「明日、俺は東京に行くよ」 女「夢を、追うのね。わかった。応援する」 男「…あのさ、…。」 女「どうしたの?」 男「俺、化学者になれるかな?」 女「そのために行くんじゃないの?」 男「俺、悔しいよ。貧乏じゃなかったら、普通に大学にも行けたのに。研究所に雇ってもらえたって、所詮事務だし。高校中退の俺は、満足に酸化還元反応式も書けないのに、どうやって実験なんてするんだよ。第一、教授に気に入られるかどうかなんて賭けじゃないか!」 女「ばか」 男「えっ」 女「私の気持ちを置いて、自分の夢を追いかけんなら、地べた這ってでも夢、叶えて来い。どんなことしてでも叶えて来い。ほかの人があんたを嗤っても、私だけはあんたの味方だから」
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加