プロローグ

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...だけど、だからこそあたしは、そんな大切なあなたを縛りたくない。 もしもあたしがあなたの重荷になるのなら、それ程悲しいことはないでしょう。 どうかあなたには、何があってもあなたにだけは、幸せになってほしい。 あなたがどういう道を選ぼうと、あたしは決して憎んだりしないから。 もしあなたが、あたしを忘れることを選んでも。 あたしはそれを責めたりしないよ。 今のあたしは、あなたと出会う前の、何も知らない臆病なあたしじゃない。 あなたがくれた思い出と愛で、あたしは生きていける。 ーーだからあなたは、あなた自身が幸せになる選択をしてください。
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