第二話 さすらう村

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私と柚子は、矢島新聞に勤務する記者だ。 任されている仕事は、空白を埋めるための記事を書くことだ。 一面を飾るような記事を書く機会には、まだ出会ってはいない。 書けるスペースが、5行しかない事も珍しくない。 しかし、その5行に我々は全力を尽くす。 取材に手抜きすることなどない。 我々のプロとしての誇りだ。 だから、この村も取材せずにはいられなかった。
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