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「死んでください」
「はい?」
呼び出された屋上。
学校イチの美少女との呼び声も高い、
眞坂姫華(まさか ひめか)の言葉に耳を疑った。
「私のこと好きなんですよね?
なら、死んでください」
「はい?」
ええっと、どういうことですか――。
本日早朝。
僕は手紙を姫華の下駄箱に入れた。
入学と同時に学校中の男から告白されている姫華。
しかし、告白した全ての男が撃沈。
みな、「あいつはヤバい」それだけを口にする。
だから、無理を承知で僕も挑戦してみることにした。
「私、死体しか愛せないんです。
だから、好きなら死んでください」
「いや、死んだらダメだろ」
「大丈夫です。私、ネクロマンサーなので。
復活させて永遠に愛して差し上げますよ」
……ああ。美少女にこんな欠点があったなんて。
しかし、姫華は妙に自信満々で。
……まさか、本当に?
死ねば僕のものになるなら、僕は――。
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