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大きな牧場。
スカートなどお構い無しに
柵を跨いで入りこんだ。
人が居ないから
隠れて入る心配もない。
見渡す限り180度、真っ青な空、
地面を覆う緑の草、
放牧されてる牛達が
誰だ?と寄って来た。
何やらゴーっという音に目を見張った。
遠くの丘には見た事のない
動物の群れが地響きをして走っている。
突然、異国に入り込んで
天国の様な風景に酔った。
日常の生活からは想像の出来ない
絶景。
排気ガス、人の群れ、あくせくした時間、
そこは全てが違った。
健史って不思議な人。
どうして、こんな所を知ってるんだろう。
牛達と戯れながら
私達も戯れた。
牛達に裸を見られていたけど、
あらゆる自然に融合してしまい、
恥ずかしさが消えた。
健史は星を見に行こうと言い出して
私を連れて行った。
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