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教室に、ひとりで宿題をやっているAがいた。
キーンコーンカーンコーン
最終下校時間になり、宿題を片付け帰ろうとして立ち上がると……教室に見知らぬ制服を着たBが立っていた。
「誰?」
『わすれたのかい? 俺たち婚約したんだけどなあ。……まあ、あれからもう200年は経っちゃってるから忘れてるのも当然か。』
少し残念そうにして、Aから視線を外す。
「え? ああ、ちゃんと覚えてるに決まってるじゃない。ただ、前と違う姿だったから気づかなかっただけ。」
にこっと笑いながら話す。
『そうかそうか。ならいいんだ。……でさ、婚約したあとにもう一つ約束したんだけど、その事は覚えてるかい?』
視線をAに戻し、鞄からシュリケンを取り出す。
「当たり前よ。この思い、あなたにぶつけたくて200年間ず~っと人間のフリしていたんだから。」
と、背後に隠していた剣を構える。
『いざ、尋常に』
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