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「うん?」 「そしたら……――」  ジーンは眠りに落ちた陽聖の髪を梳き、額に唇を押し当てる。 「そういうのは起きてるときに言ってくれよ。まあ、それはあり得ないだろうがな」  独白。  まだ引ききらない快楽と眠りの狭間で陽聖が口走った言葉。それはジーンを再び欲情させるものだった。 『そしたら……いっぱい挿れて……』  それが実行される日はそう遠くないだろうと、身体を綺麗にし終えたジーンは陽聖の隣にもぐり込んでそっと抱きしめる。   陽聖が大怪我をしたときは何も考えられないほどのショックを受けたが、こうしてまた自分の隣にいてくれることに心から感謝し、心から安堵し、陽聖の体温をひたと肌で感じながらジーンはそっと目を閉じた。                【おわり】
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