明かされない話の後日談(SS)

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咲来『江ノ本先輩……ここは一旦退きましょう』 江ノ本『え、ちょっと』 江ノ本『なんだよ、せっかくここまで来たのに』 咲来『いや、だって……』 江ノ本『……もしかしたら、全く別の物がいたとか?』 咲来『いや、分からないです。ただ、江ノ本先輩には見えてなかったから』 江ノ本『俺には見えなかった……なんだ、まさか本当に幽霊なのか?』 咲来『…………』 江ノ本『まさか幽霊になって俺を探して、殺そうとしてるんじゃ』 咲来『いやいやなんでそうなるんですか』 江ノ本『だって要はこうだろ?幽霊になるほど俺を憎んでたって』 咲来『憎んでた?』 江ノ本『ああ、実はな、兄が亡くなった原因の半分は俺にあるんだ』 咲来『え、どういうことですか?』 江ノ本『兄が亡くなる直前俺はある不審者に追いかけられてた。それを兄が助けに来たんだけど俺はその兄を置いて逃げたんだ』 江ノ本『そして兄は翌日死体で発見された。俺が置いていったから死んだんだ。だから兄ちゃんは俺のこと恨んでるんだよ』 咲来『いやそれはちょっとちがくないですか?確かに見捨てられたのは悲しいと思うかもしれませんが、それで恨むほどですか?むしろその不審者を恨むと思うんですが』 江ノ本『だが、だったらどう説明出来る?』
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