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咲来『(幽霊、非科学的ではあるけど実際そうとしか思えない)』
咲来『(俺には見えて、先輩には見えない。この違いはなんだ？)』
咲来『(そもそも、俺は自分が会った江ノ本アキと先輩の話す江ノ本アキ、そして周囲の話す江ノ本アキに違和感を感じる)』
咲来『(俺の感じた江ノ本アキはとにかく弟を溺愛するもの、先輩の話す江ノ本アキは頼れる兄、周囲の話す江ノ本アキは殺人鬼)』
咲来『(隠してるって可能性もあるがどうしても俺と先輩の感じる江ノ本アキと周囲の感じる江ノ本アキは違う気がする)』
咲来『(そして一番違和感を感じる所は俺と江ノ本先輩の感じる江ノ本アキが類似するところだ)』
咲来『(普通弟思いだとしても見ず知らずの他人を弟と思えるか？だから俺の感じる江ノ本アキは普通先輩と周囲の中間のはずなんだ)』
咲来『(だが見ず知らずの他人である俺が先輩と類似したイメージの江ノ本アキを観測したなら、あの江ノ本アキはもしかして)』
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