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江ノ本『それは何よりだ。真面目さを人は他人に求めるかもしれないが、真面目なだけの人間なんて俺は嫌だな』
咲来『でも異端でいることも大衆は求めてないですし、それに人間誰しも人には嫌われたくないと思うんですよね』
江ノ本『だから大衆の求める人間になると?それも馬鹿馬鹿しいけどな。それってただ他人に振り回されてるだけじゃねぇか』
咲来『まあ、そうなんですよね。あんまり人の印象を気にしすぎるとただ自信が無くなるだけですし』
江ノ本『人の求めるものなんかそれぞれ違うんだからそれ全てに誠実になるというのは自分を否定しているようなものだ』
咲来『ですよね。でも自分には自分の意思があって、でもそれはそれほど強くない』
江ノ本『周りの環境や刺激に負けてしまうほどにな。だから人間って奴は自分と他人を擦り付ける生き方をしてるのかもしれないな。それはまるで肌をやすりでこするようにな』
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