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咲来『まったく、強引なんだから』
江ノ本『悪いな。そういやその偽者は何か言ってなかったか?』
咲来『えっと、確か弟を探しているとかお前も俺の弟だとか言ってましたね』
江ノ本『なんか完成度の高い偽者だな。まるでうちの兄そのものだぞ』
咲来『やっぱり……』
江ノ本『いや、それだけ兄を知ってるってことだろ』
咲来『ちなみに先輩のお兄さんってどんな人だったんですか?』
江ノ本『んー、悪人……かな?』
咲来『悪人?』
江ノ本『いや俺にとっては頼りになる兄だったんだがな。ただ兄の周囲の人は兄を犯罪者だと言うんだ』
咲来『あの偽者の方はそう感じませんでしたが』
江ノ本『まあ、順を追って言うと俺は子供の頃周りから気味悪がられたんだ』
咲来『何でですか?』
江ノ本『俺の周りの人が皆亡くなったからだ』
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