スクランブル☆フェアリィ

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 あたしは受け取った銀貨をポーチに詰め込むと手を振り別れ を告げようとした。 「妖精のお姉さん、ありがとう。僕からもお礼がしたいな」  そう言って彼はクッキーを1枚、手渡してくれた。 「ありがとうね。あ、君、名前は?」 「アレクシオス・サンフィールド」  少年はほほ笑みながら、そう自分の名前を告げた。 「ん、じゃあね。元気で頑張るのよ。チャオ」  サンフィールド親子に別れを告げたあたしは、再び馬車の停 車場を目指して羽ばたいた。  アレクシオス・サンフィールド。  彼がその後「魔導の大賢者」と呼ばれる人物になるとは、さ すがのヴィヴィにも知る由はなかった……
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