第1章

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校内に足を踏み入れると、何時もより活気付いている生徒たちの声が僕を出迎えた。 文化祭かぁ。 積極的に参加する予定のない僕はそんな声たちを横目に僕は教室へと、足を進める。 教室のドアノブに手をかけたその時、あの夢が頭を過ぎった。 無意識のうちにドアノブから手を離し、開けることを躊躇った。 …だから只の夢だってば 僕はそう自分に言い聞かせ、朝から感じている胸騒ぎに知らないふりをして、ドアノブに再度手を掛ける。 そして、またも登場した夢を振り払う様に、勢いよくドアを滑らせた。
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