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一枚岩の上に
ふたりの熱く火照った体を青い月の光が照らした
汗の雫なのかきらきらと小さい光が
ふたりの体にまとわりついていた
ふたりの息が上がってるのか
座り込んだ全身が激しく動く
大きな体の者は手を伸ばし華奢な体の者の髪に触れる
ビクッ…
ビクッと
体をこぎざみに震わせる華奢な者の体
大きな体の者は華奢な者の横に寄ると
長い乱れた髪をやさしく撫でた
大きな手で包み込むように
幾度も…
幾度…も…
やさしくゆっくりと…
ふたりは火照った体を夜風にさらす
心地よかったのか
いつのまにかふたりは見つめ合い
軽い口付けを幾度となく交わす
お互いの体を触れ合いながらじゃれあうふたり……
可笑しいのか華奢な者は
クスクス、クスクス…と笑う…
やがてクスクスと笑う声が
小さな喘ぎ声に変わった
華奢な者と大きな体の者はひとつに重り
そして1つの影となっていく………
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