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「お待たせしました。では御召し上がり下さい」
一礼して一歩下がる。そして僕は用済みだから御嬢様の部屋から出る。でも今日は違った。彼女が...御嬢様が執事(シツジ)の身である僕に初めて声を掛けたのだ。
「...なッ、何でしょう??」
初めてでありビックリし声が裏返った。多分(タブン)顔が口角が引き摺(ズ)っている。冷や汗が出そうだ。体温が上がっている。
「勤務時間は何時まで?」
最初は一体全体(イッタイゼンタイ)何を言っているの全く分からずそして御主人である彼女が執事である僕になかなか言わない事を初めての会話になった。
僕は驚愕(キョウガク)したままこう答えた。
「何故ですか?」
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