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勤務は週6、休みは日曜日。 ママの口癖は「ママの若い頃は~~」から始まるバブル話し。私以外の女の子は3人程いたけど、30代後半~40代の人で話も合わなかった。 すでにがっつり仲間意識のような鉄の絆が私以外にあるように見えた。 お客さんも40代以上が多くて、毎日知らない歌謡曲が私の耳をかすめていった。 そう。 疎外感だった。 確かにニコニコ愛想よくしていれば、可愛がってくれるお客さんはたくさんいた。もちろんそれが仕事だったし、彼女たちがガンガンお酒を浴びるように飲みながらもお手拭きを用意し、灰皿を変え、氷を準備する姿はプロだった。素直に感心して真似てみようと必死に足掻いてた。 1ヶ月、2ヶ月と時間が経つにつれて、彼女たちの冷たい目線に気づいた。 ここは自分には向いていない、合っていないと感じていたけど、大学中退の事や今までの人生を考えると逃げてばかりだった。友人は真っ当な仕事を見つけ、つぎつぎに結婚して家庭を持っていく。親の反対を押し切ってこの仕事を選んだことで家族関係は最悪。 ー孤独ー 今やこの店だけが私の唯一人と関われる場所になっていた。それにママからは助けると思ってとは言われたものの、その中にママの好意もあったろうし、仕事以外でも電化製品を買ってもらったり、ご飯をご馳走になったりとよくしてもらった事もあって私は『自分を甘やかすな』言い聞かせて励んだ。 けれどそんな努力も虚しく私の疎外感は加速していくばかり。 自信を失い、笑う事さえ苦しくなっていった。
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