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優が電話をかけた相手は、野城 充。
気ダルそうな声が返ってきた。
「で、いま向こうは何時なんだよ」
「数式を教えてやるから、覚えなよ。日本とアメリカの時差を計算するには、今後もこの式を使えば良いから。いちいち答えなきゃならない僕も面倒くさいんだ。
いいかい?日本の時刻を仮にXとして―…」
「だーわーもーいーから、とっとと教えろ」
「はぁ。いま日本が朝の七時だから、マンハッタンは夕方の四時くらいだ」
「サンキューベルマーク集めなキャ」
「ところで、今日は昭仁さんに何の用事なんだい?」
「まー別に」
優は電話を切った。
「あ、俺。久しぶり。届いたぜ、クリスマスプレゼント」
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