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日が沈み間もない頃から酒場は賑わいだす。
日々の愚痴を言う者
夢を語る者
他愛ない与太話で大いに盛り上がる者
そんな酒場の奥にカイルとエヴィはいた
エヴィ:『ラグロ?誰じゃ?』
カイル:『あぁ、昼間に広場で演説してるヤツらいただろ?あいつらヒューマン独立戦線って組織なんだけどな。そこの創設者。ま、リーダーだ』
エヴィ:『なるほどの。じゃったらワシは嫌いじゃ。魔族を頭から悪と決めつけとる輩のトップなど』
エヴィはカイルの話を一蹴したが、言葉とは裏腹にラグロという人間には多少の興味をもった。
なぜならエヴィはカイルに対して強い興味を持っていたし、そのカイルがさも楽しい事を語るように口にした人間の名前だからだ
カイル:『まーそう頭ごなしに嫌うなって。ラグロは魔族を悪とは決めてない』
エヴィ:『じゃ何故そんな組織を立ち上げたのじゃ?』
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