おまけ

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翌朝、目を覚ますと、少し痛む下腹部が昨日の余韻を残していた。 寝返りをうつと眠っている先生の顔が目の前にあった。 愛おしいという言葉は知っていたのだけど、こういうことなんだなと実感した。 ドラマで、この人がいてくれれば何もいらないとか、そういう科白を聞く度、大袈裟なことを言ってと思ってた。 その科白、平気で今言えそうだなと思っている私は、大袈裟なドラマの一員となんら変わらない。 この気持ちはこの先、どう変わっていくんだろう。 流れた前髪に触れた。それだけで込み上げてくる思いがあった。 うん、やっぱり先生が愛おしい。 じっと見つめていると、ミケランジェロがヌッとベッドの中から顔を出した。 「ひゃっ」 甘い声を出し、ザラザラとした舌で先生の頬をなめると、チラリと私を見た。 ミケランジェロ越しの先生という組み合わせがなんだかおかしくて笑った。 私はミケランジェロを抱き寄せ、囁く。 「りっくん、これでも起きないんだね。疲れてるのかな?」 先生が怒りそうな名前を呼んでも、やっぱり目覚める様子はなく、代わりにミケランジェロが大きなあくびをした。 こんな風に彼を密かに呼んでいるということは、まだ私とミケランジェロの秘密にしておこう。 be happy and smile
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