恋3《夏》

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************** 夏も終わりに近づいたある日。 「明日で工期終わるんだ」 突然の言葉に思わず弁当を作る手が止まった。 そしてりカウンター越しに彼と目があった。 「毎日旨かった、ありがとう」 微笑む彼の顔とその言葉に胸と目頭が熱くなる。 「いいえ……、こちらこそありがとうございました」 お礼を言っていつも通り弁当を渡し彼を見送った。 そして翌日。彼はいつもどおりやってきた。
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