恋4《夏》
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「パタパタうるさい」 だらしなくシャツの前をはだけさせうちわであおいでいるのは幼馴染みの聡一郎。 お互いの母たちが妊婦学級で知り合って以来、お互い一人っ子でまるで兄妹のように育ち、今じゃ勝手に家に上がり食事までしていく。 『いいのよ。聡ちゃんはうちの子みたいなもんなんだか』 母はそう笑って聡一郎にいつも大盛りのご飯を差し出す。そして聡一郎はそれを遠慮なく食べおかわりまでしていく図々しさ。
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