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「ああ、そうだな。この4体のペガサスもどきを!」
ジュライは突進してきた光るポニーを2体、首の部分を素早くほぼ同時に斬りつけた。
斬られたポニーは倒れ、光の粒子となって消滅した。
サリアも残りの2体の眉間を居抜き、倒した。彼女はさっきから、弓の弦を引く以外直立不動だ。
そのポニーもジュライが倒したのと同様、粒子を撒き散らしながら消滅した。
静寂が訪れた。
戦っているうちにすっかり日も沈んだようで、窓からは僅かな光も射し込まない。
「ありがとう、助かったぜ!」
ジュライはサリアに礼を述べたが、さっきは状況が状況だけに浮かばなかった疑問が浮かんだ。
「でもおまえ、いったいナニモンなんだよ!?」
サリアは表情ひとつ変えず、ゆっくりジュライに近づき、彼の額に左手をかざした。
「あっ…あれ…?」
急に目眩がし、ジュライは意識を失った。
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