第一話 熾天使降臨

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「ああ、そうだな。この4体のペガサスもどきを!」 ジュライは突進してきた光るポニーを2体、首の部分を素早くほぼ同時に斬りつけた。 斬られたポニーは倒れ、光の粒子となって消滅した。 サリアも残りの2体の眉間を居抜き、倒した。彼女はさっきから、弓の弦を引く以外直立不動だ。 そのポニーもジュライが倒したのと同様、粒子を撒き散らしながら消滅した。 静寂が訪れた。 戦っているうちにすっかり日も沈んだようで、窓からは僅かな光も射し込まない。 「ありがとう、助かったぜ!」 ジュライはサリアに礼を述べたが、さっきは状況が状況だけに浮かばなかった疑問が浮かんだ。 「でもおまえ、いったいナニモンなんだよ!?」 サリアは表情ひとつ変えず、ゆっくりジュライに近づき、彼の額に左手をかざした。 「あっ…あれ…?」 急に目眩がし、ジュライは意識を失った。
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