心が付いてけない

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ドォーーーーン!! 扉が壊されるような音がした 「ヤベェ!!あいつだ!」 「逃げるぞ!!!」 「うっ!(バキッ)」 「やめてくれえええ..うごっ...!」 「(どすっ)う..」 次々に人のうめき声が聞こえた やっと助かる... ?「樹...!!ごめん。遅くなった...」 涙が止まらない 人って安心したら涙が止まらなくなるんだな ?「今、解いてあげるからな。」 手、足、口、目 どんどん楽になる体 目の前にいたのは 樹「優にぃ...!!うぁ..ン...くっ...」 泣いてる俺を優しく包む腕 優「安心して。泣かないで。」 こんなに人の体温ってあったかいんだな... 優「ごめんな。ごめん。くるの、遅くなった。ごめん」 何度もごめんと繰り返す俺の嫌いなやつ... 優「あっ!ごめんな..こんな格好のままにさせてて...樹の服はもう着れそうにないから俺の着て」 立ち上がろうとする兄貴に 樹「イヤっ!離さないで...!」 咄嗟にこんなこと言った俺は弱ってんだろうな... 優「うん。分かった。じゃ、これ羽織ってて」 そういってカーディガンをかけてくれた 優「風紀に連絡するから、それまでこのままでいような...」 樹「兄...貴....あり...と」 優「??」 樹「ありがとっ...!」 優「樹....大好きだよ」 樹「うそだ...」 優「嘘なんかじゃないよ」 だって俺のこと... 樹「ずっと避けてただろ...」 優「ごめんな。。。」 優「俺の好きはさ...兄弟としての好きじゃないんだ.... こんなの変だって分かってる。 だから、避けた。 俺は自分の気持ちから逃げたんだ... それで樹を傷付けた... 最低だよな....」 樹「え....」 待て待て待て待て こいつなんて言った... 兄弟じゃない好き?? と、友達? それは無いな... 優「樹..!俺は樹のことが恋愛対象として好きだ。愛してる。考えといて」 樹「え、、あ、兄貴」 「いつき!!!!!!!!大丈夫か?!?!?!すまない!風紀の到着が遅れた..!」
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