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チャイムが鳴り響く
蘭はサタンに近付いた
「……今日はどうしたんだ?サタン」
「嗚呼……神儀会議でな。ちと遅れた」
サタンはあるさっしを開いて、それを示した
「……見ろ
此がノアの光の起きた時間だ。明らかに生命エネルギーが高くなっている。
で、此は脱走した危険生物だ。」
「……ナ……チ…シェ……リア?」
「嗚呼……“なちす”なるものが地球で栄えていた時期に“なちす”の“ひっとらー”に寄生していた寄生型操作系ウィルスだ」
サタンはさっしを閉じながら語る
「……人間の憎悪を増幅させて、強さを与える無形凶器といったところだ」
「……で、いまどこにあるんだ?」
サタンはマントを羽織る
「……日本教育機関No.0032……星蘭高等学部……第二学年」
「!?!!」
「……夏乃は唯一ナチシェリア……日本語でいう醜蘭に対抗出来るウィルス型兵器をある事故で植え付けられているんだ」
「……」
サタンは静かに笑う
「……それでも」
赤い目が蘭を見つめる
「それでもあんたは光を追うんだろ?明日に期待をしているんだろ?」
「……私は……時折不安になる。大人の戦に巻き込んでしまって……」
「アンタだけ殺させやしないよ」
サタンは優しく微笑み消えた
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