第一章

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「夏乃さん、おはよう」 「架名、おはよう。そのさん付け止めてよ」 「夏乃さん、校長が呼んでいらっしゃいますから」 無視かい…… 「架名、なんかやらかしたっけ。私達」 廊下を歩く。 「いえ 前回の期末以外は」 期末…… 国語52点、理科7点、西洋歴史21点……合計2051点…… 5000点満点なんだよ? 「・・・・覚悟はした」 「私も4820点でしたからね……」 「……架名? それは嫌味?」 「あぁ!!すみません」 「気にするな」 架名を先頭に立たせて、部屋をノックした 「入りなさい」 「失礼します……」 ドアの向こうには美人な女性……星蘭 金目先生が待っていた。 「実は二人にスカウトがきているのよ」 「「スカウト……?」」 一枚の茶封筒が置かれる。そこには…… 「……プラス学園……」 プラス学園 世界で最先端の技術等を取り入れた学園。神界からの先生。寮は戸建て。魔力や武力等実技に力を入れている学園…… 「貴女方の実技の成績を見込んでSクラスへの転入が既に手続きされているわ」 「「Sクラス!?」」 「そう 実技での優秀な生徒のみが所属を許されたクラスよ」 「……先生、私は……結構です」 「架名?」 「……私は生徒会長です」 架名は確かに生徒会長だ。 だけど…… 「夏乃に行ってほしいんです。私は」 「!!」
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