第一章

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「……架名? なんで……」 「Sクラスは確か軍隊所属可能クラスでしたよね」 軍隊……マイナス国と戦う…… 「私には直宏さんや叔父上がいるけど……夏乃には」 「……私、転入します。それで、架名の分まで強くなりたい」 「夏乃……ありがと」 「……ううん……私、架名が来てくれないと寂しいけど……頑張る」 架名、ありがと 私、頑張るから 「では、早く準備をしてきて頂戴」 「はい」 「夏乃!」 「?」 「……これ」 それは架名が大切にしていた、ヘッドフォンだった 「夏乃が使ってください」 私は首にかけていたロザリオを渡す 「架名が使ってください」 私は笑い渡し、受けとる。 「……ありがと、架名」 *** 私は飛行機に乗り込む。愛用の銃と共に。ヘッドフォンを耳に付ければ、架名が好きな曲が流れる。 私は静かに笑った
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