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「……架名?
なんで……」
「Sクラスは確か軍隊所属可能クラスでしたよね」
軍隊……マイナス国と戦う……
「私には直宏さんや叔父上がいるけど……夏乃には」
「……私、転入します。それで、架名の分まで強くなりたい」
「夏乃……ありがと」
「……ううん……私、架名が来てくれないと寂しいけど……頑張る」
架名、ありがと
私、頑張るから
「では、早く準備をしてきて頂戴」
「はい」
「夏乃!」
「?」
「……これ」
それは架名が大切にしていた、ヘッドフォンだった
「夏乃が使ってください」
私は首にかけていたロザリオを渡す
「架名が使ってください」
私は笑い渡し、受けとる。
「……ありがと、架名」
***
私は飛行機に乗り込む。愛用の銃と共に。ヘッドフォンを耳に付ければ、架名が好きな曲が流れる。
私は静かに笑った
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